年中行事

年中行事の様子

報恩講お逮夜で能楽奉納が営まれました

10月26日(土)と27日(日)に、善福寺報恩講が修行されました。今年はとくに、26日のお逮夜において、鎌倉能舞台による能楽奉納が営まれました。能「清経」では、ツレである清経の妻の夢中に、シテである平清経の亡霊が現れるという設定であり、まさにこの世(人の世界)とあの世「亡霊の世界」が交錯し、生死一如の世界観が演出されておりました。こうした感覚、現代人が忘れてしまった感覚なのでしょう。生きることというのは、まさに死を抜きにしては考えられないことです。

本堂で演ぜられた能は本当に素晴らしく、これ以上ないお逮夜となりました。能についての解説もしていただき、参拝された門徒さま方にとりましても、より理解が深まるものではなかったかと思います。

来年も継続していきたいと思います。

nenkanPicture15thmb 雨の影響もあり、少し冷えました nenkanPicture16thmb 襖絵(橋爪堆恩作)と調和しています
nenkanPicture17thmb 平清経(シテ) nenkanPicture18thmb 清経の妻(ツレ、右)と淡津三郎(ワキ、左)