男性の終活

様々なアンケート結果などが示すように、終活への関心そのものは男性よりも女性の方が高い傾向にあります。40代半ばから50代半ばにかけて、それぞれが持つ社会での「肩書」にともなう忙しさと付き合いの多さの最中にある男性には、確かに終活を意識する余裕もきっかけもなかなかない場合も多いのかもしれません。ただ、例えば大病を患ってしまったり、身内の介護をする必要が出てきたりといった経験を通じて、周りより早く終活を意識し、万一に備えておかなければ、とエンディングノートを書き始める方が出てくるのもこの年代です。

また、終活やエンディングノートそのものへの関心は必ずしも高くなく、終活への取り組み開始もややゆっくりペースの傾向が見られる男性陣ですが、所有財産や負債、遺産の用途、また遺言(エンディングノートそれ自体は終活ノート的な性質のものであり、法的拘束力はありません)に連なる類の内容となると、男性の方が記録に対する意識も高いようです。一家を長年経済的に支えてきた責任と思いが、人生の総棚卸しとなる終活において、そういった事柄をエンディングノートに記録することを後押しするところもあるようです。

一方、中高年男性に見られることも多いという家族への無関心と、長年にわたるその蓄積は、やがて夫婦別々のお墓が望みだという女性の声につながってきてしまうこともあるようです。出逢いの時と同じく仲睦まじく、とまではいかなくても、人生を共に歩んできたパートナー同士、しめくくりの終活を振り返りの楽しい共同作業として、忙しさの中に置き去りにしてしまった、共に過ごす時間を取り戻すために使ってみるのもよいのではないでしょうか。